2019年夏旅行 9月班

9月21日(土)~9月23日(月・祝)に、毎年恒例の夏旅行を実施しました。
今年の夏旅行は、8月班と9月班に分かれて実施いたしました。ここでは、9月班の旅行の様子をお伝えします。
行程の大半が8月班と同じであること、掲載が年明けまで遅れてしまったことをお詫びいたします。

1日目(9月21日)
1日目は16:10に伊勢市駅に集合し、2920D快速みえ号(キハ75形)で多気駅へ移動します。
鳥羽駅から乗車してきた1名と多気駅合流の2名を除いた7名が時間通り集合し、合計8名で多気駅へ向かいます。

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▲伊勢市⇒多気で乗車したキハ75形。(鳥羽駅撮影)

多気駅で2名と合流し、合計10名で紀勢本線335D普通列車(キハ25形)に乗り換え、新宮駅を目指します。多気から新宮までは普通列車で3時間半ほどかかり、かつロングシートの気動車なので、筆者がかつて一人旅をした際は苦行だったと記憶していました。しかしながら、旅は道連れと言いますか、他に乗客のいない車内で会員同士おしゃべりをしていると楽しい空間に様変わり。新宮駅までの時間はあっという間に過ぎていきました。

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▲多気⇒新宮で乗車したキハ25形。東海と言えばこの顔。(紀伊長島駅撮影)

熊野市駅までは他に乗客もおらず、それぞれおしゃべりしたりかぶりついたり、長時間停車では乗務員さんと交流したりしつつ、20時過ぎに新宮駅に到着。
この日の行程はこれまで。一同、新宮駅前のホテルに宿泊しました。

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▲新宮駅舎。到着時は雨が降っていました。(新宮駅撮影)

2日目(9月22日)
2日目は、チェックアウト時点で一時解散とし、各自自由行動の上、和歌山駅に15:45に再集合となります。
会長は潮岬へ、3年副会長は撮影のため紀伊姫駅付近へ、その他は紀州鉄道や和歌山電鐵などを乗車したそうですが、特に驚いたのは、ある1年会員が南海電鉄に乗り難波駅まで向かっていたということ。ちなみにこの日全員で夕食(食事会)をやろうと思っていた場所が…大阪難波だったのです。まさか先乗りしたとは…。

筆者は鐵研屈指の『鉄道むすめ』好きであり、鉄道むすめスタンプラリーにも参加しているため、スタンプ設置駅の白浜駅や和歌山電鐵伊太祈曽駅へ向かうこととしました。

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▲新宮⇒白浜で乗車した105系普通列車。今回の夏旅行は105系の乗り納めも兼ねています。(白浜駅撮影)

一部会員は初発列車(6:30発)の特急くろしお12号で、他の会員は6:56発の2324M普通列車(105系3扉車)でそれぞれ新宮駅を発ちました。1名は(起床)事故でもう一つ後のくろしお16号でしたが…。

ぐずついた天気と早朝の出発というのもあり、車内では多くの会員が眠っていました。車窓に見える大海原も荒れ模様…。
途中の古座駅で先ほどのくろしお12号で発った副会長が乗りこみ、次の紀伊姫駅で降りていきました。

9時過ぎに白浜駅に到着。筆者だけがここで降車。改札口にあるスタンプを押し、鉄道むすめグッズや土産物を購入した後、1時間後の明光バスで紀伊田辺駅へ向かいます。

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▲くろしお14号を見送る駅員さんと、鉄道むすめ『黒潮しらら』(白浜駅撮影)

紀伊田辺駅では潮岬に向かっていた会長と合流。ともに御坊駅そして紀州鉄道へと向かうことになりました。

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▲潮岬へ向かった鐵研会長(会長提供)

御坊駅に向かう2354M普通列車は、先頭車化改造を受けた113系。かつて福知山で活躍していた“サンパチくん”とともに『迷車』といわれる車両の一つです。
2両とはいえ中間電動車ユニットの改造車なので、その強力さゆえにものすごい加速でした。

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▲紀伊田辺⇒御坊で乗車した113系普通列車。顔はもはや103系。(白浜駅撮影)

御坊駅では先に紀州鉄道に乗車していた会員と遭遇。入れ替わりで紀勢本線に乗るようでした。
紀州鉄道は御坊駅と西御坊駅を結ぶ、全長3kmもない短距離路線。毎時1本程度なので交換設備もありません。
ただ軌道状態の悪さゆえに最高速度は35km/hほどで、終点の西御坊駅までは8分かかります。

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▲紀州鉄道のKR301号。元は信楽高原鐵道SKR300形。(御坊駅撮影)

乗車したのは信楽高原鐵道出身のKR301号。個人的に好きな『SME三管式ブレーキ』を搭載しており、制動方法に特徴があるのでずっとかぶりついていました。
12時ちょうどに西御坊駅に到着。折り返しの列車が1時間以上ないので、ここから御坊駅まで徒歩で戻ります。

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▲駅舎とKR301号。(西御坊駅撮影)

戻り道の途中で唯一の有人駅である紀伊御坊駅を経由するため、立ち寄ることにしました。
紀伊御坊駅には車庫と事業所があり、硬券やグッズの販売もこちらで行っています。なお当時はまだ鉄道むすめ『日高かすみ』のデビュー前なので、オリジナルキャラクター『紀道りんこ』のグッズのみありました。
そして購入した入場券で駅構内を見学させていただきました。

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▲駅構内に保管されているキテツ2号。全国的な『レールバス』転換が起きた初期の面持ちが残る『2軸車』である。(紀伊御坊駅撮影)

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▲紀伊御坊駅付近の広場に保管されているキハ603号。大分交通から譲渡され、2009年に引退。(ほんまち広場撮影)

駅近くの広場には、かつて紀州鉄道で活躍していたキハ600形が保存されています。会長とともに近くで観察しましたが、残念ながら車内に立ち入ることはできませんでした。
西御坊駅からおよそ45分歩き、御坊駅に到着。再びきのくに線に乗車し、和歌山駅へ向かいます。
364M普通列車(225系5000番台)に乗りこみ、和歌山都市圏の複線区間を走り抜けていきます。海南駅を過ぎると本格的に都市近郊の様相を呈し、立ち客が出るほどの混雑でした。

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▲御坊⇒和歌山で乗車した225系普通列車。阪和線といえばこの車両。(御坊駅撮影)

14時過ぎに和歌山駅に到着し、和歌山市駅へ向かう会長と別れ、和歌山電鐵の伊太祈曽駅へと向かいます。車両は『いちご電車』でした。
伊太祈曽駅までは片道20分弱なのですが、発車直前に和歌山駅先の踏切でJRの障害検知装置が作動し、並行する和歌山電鐵の電車も運転見合わせ。8分遅れて運転再開となりました。
途中の交通センター前駅付近で撮影中の4年元会長を目撃し、14:50に伊太祈曽駅に到着。鉄道むすめ『神前みーこ』のスタンプを押印し、和歌山行きの到着まで30分ほど待機します。待機時間で構内踏切あたりから車庫を覗いてみましたが、『チャギントン』のラッピング電車がいたものの『たま電車』は奥の方で眠っているようでした。

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▲行き・帰りとも乗車した和歌山電鐵2270系『いちご電車』(伊太祈曽駅撮影)

15:16発の和歌山行きで再び和歌山駅へ向かいます。車両は貴志駅まで行って折り返してきた『いちご電車』でした。
集合時間10分前に和歌山駅に戻ると、既にこれから乗る和歌山線の列車は到着しており、会員の半分も乗り込んでいました。
集合時間の15:45までに9名が到着しましたが、先述の副会長のみ事前に「15:50着のくろしお24号に乗る」との連絡があり、全員が集合したのは発車3分前でした。
和歌山駅からは和歌山線に乗車し、五条駅と高田駅で乗り換えて王寺駅まで向かいます。
まずは1464M普通列車(105系4扉車)で五条駅まで。2両とも元103系1000番台ですが、王寺寄りクハが元クハ103、和歌山寄りクモハが元モハ103に運転台を取り付けたものです。

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▲和歌山⇒五条で乗車した105系普通列車。王寺寄り(写真上)と和歌山寄り(写真下)で前面が異なる。(和歌山駅撮影)

粉河駅を過ぎると和歌山都市圏を離れ、高野山麓にある橋本駅からは徐々に上り勾配がきつくなります。その分車窓は麓を見下ろす形になり、また雨も上がり日が差していたこともあって虹がかかっていました。五条駅まで1時間20分ほどかかりましたが、会員一同車窓にくぎ付けでした。

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▲車窓をカメラに収める会員たち。(隅田~大和二見駅間撮影)

五条駅で高田行きに乗り換えます。乗車した車両は最新鋭の227系1000番台、かつては117系が走っていたようですが、2019年3月のダイヤ改正で置き換えられたようです。清潔感のある車内に準備工事の施された車載IC改札機、広島地区と同じ自動放送、グラスコックピットの運転台など、会員の好きなジャンルをくすぐるものばかりでした。

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▲五条⇒高田で乗車した227系1000番台。(掖上駅撮影)

わずか35分で高田駅に到着。桜井線からの王寺行きを待ちます。
するとそこへ王寺駅から105系の桜井線普通列車が到着。乗ってきた最新鋭車227系と置き換えられる105系が並び、いいものを見たなぁ、と思ったところに王寺行きが到着。

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▲左から105系4扉車(元クハ103/2パンタ車)・105系4扉車(元103系先頭車化改造車)・227系1000番台の並び(高田駅撮影)

なんと新旧3タイプが勢ぞろい!しかもこれから乗車する563S普通列車の編成は、前後で顔が違いつつパンタグラフが2つついており、会員大盛り上がりでした。

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▲王寺駅に到着した105系と会員。ローカル線の国鉄通勤型に別れを告げる。(王寺駅撮影)

王寺駅には18:18に到着。ここで近鉄生駒線に乗り換え、生駒駅に向かいます。

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▲王寺⇒生駒で乗車した近鉄1031系。右の写真は撮影する会員ら。(写真左は王寺駅撮影/写真右は副会長提供)

王寺駅から生駒駅までは意外と遠く、25分ほどかかりました。そして生駒駅で近鉄奈良線に乗り換え、大阪難波駅を目指します。
到着したのは阪神電鉄9000系の快速急行。混雑しておりかつ阪神電車なのに副会長は横浜DeNAのシャツを着て乗りこみ、命の危険を感じま…せんでした。

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▲生駒⇒大阪難波で乗車した阪神9000系。左には横浜DeNAの青いシャツを着る副会長。(生駒駅撮影)

8月班は石切発車後に夜景を眺められたそうですが、我々にはそんな余裕もなく、19時半過ぎに大阪難波駅に到着。
この後串カツ店で食事会をおこないました。そこで先述の1年会員から「自分難波行きましたよ」と告白され、一同「目的地先乗りしてんのかよ(笑)」と爆笑、1年生と上級生の交流が深まる良い時間でした。

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▲大阪と言えばたこ焼もいいけど串カツ!ちなみに筆者は無類のコナモン好きです。(副会長提供)

食事会の後、大阪メトロ御堂筋線・長堀鶴見緑地線を乗り継ぎ、松屋町駅付近の宿で一夜を明かしました。

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▲ よ う お こ し  こんなトイレもあるんですね。(2年会員提供)

8月班の行程は、宿到着で全て終了でしたが、9月班は3日目の朝、とある鉄道施設への到着までが統一行程です。各自体を休め、翌日に備えます。

3日目(9月23日)
3日目、阪急梅田駅10:25集合のため、各自チェックアウトし、阪急梅田駅へと向かいます。ある者は早起きして南海汐見橋線に乗りに行ったとか。
筆者は4年元会長、3年副会長、そして昨日寝坊した2年会員と同じ部屋におり、9時起床とゆっくりめのスタート。チェックアウト時間ギリギリの9:58に出発し、谷町六丁目駅から大阪メトロ谷町線に乗車、東梅田駅へ。そして集合場所の阪急梅田駅へ歩きます。

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▲阪急梅田⇒桂で乗車した阪急6300系『京とれいん』(阪急梅田駅撮影)

到着すると、ちょうど阪急6300系『京とれいん』が入線。そう、我々はこの列車で京都方面へ向かうのです。
事前に下見をした際は台風接近とあって乗客も少なく、鎧戸も閉められていましたが、この日は3連休最終日というのもあって結構な乗車率で、3号車のボックスは1つ(4名)しか確保できませんでした。他の会員は転換クロス席へ…。

35分ほどで桂駅に到着。ここからは路線バスでの移動となります。この時点で察しはついているかもしれませんが、9月班の最終目的地は京都鉄道博物館です。桂駅から京都鉄博へは京都市バス(中型車)と京阪京都交通(大型車)がありますが、荷物の多さを考慮して後者を選択しました。
しかし、西京区の外れから来るため、桂駅の時点で12分遅れ。京都鉄道博物館最寄りのバス停へは11:45に到着しました。

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▲桂駅東口⇒梅小路公園<京都鉄道博物館>で乗車した京阪京都交通いすゞエルガ(会長提供)

そして京都鉄道博物館へ移動し、人がいない時間を見計らって集合写真を撮影。そして解散し、各自館内へと向かいました。

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▲京都鉄道博物館入口脇にて記念撮影。(副会長提供)

筆者はこの後副会長と2年会員とともに館内を見学し、その後嵯峨野観光鉄道の鉄道むすめヘッドマーク付き列車に乗るべく嵯峨嵐山駅へ、そして即日埼玉へ帰還しました。
他の会員は神戸へ向かったり、模型店をめぐったりと、解散後も楽しんでいたようでした。

以上。