2013年度夏旅行!(完全版)
ご無沙汰しております。
今回より2013年夏旅行の報告を書かせていただきたいと思います。
埼大鐵研夏のメインイベントとなる夏旅行ですが、今年は9月14日~16日の間で「青森・函館」に出かけてまいりました。
例年通り、現地集合現地解散のスタイルを取り、現地に集合するまで解散するまでは会員ごとに思い思いの行程が組めるようにしています。
共通行程日の各日の行程は夏旅行担当の方が作成したものを元に事前に週例会で検討し決めていき、概要は以下のようになりました。
【1日目:9/14】秋田集合。五能線「リゾートしらかみ」で五所川原へ。秘境駅「毘沙門駅」周辺のグリーンバイオ村泊。
【2日目:9/15】快速「深浦」で青森へ。津軽線「リゾートあすなろ」で三厩・竜飛岬を見学後、函館市街地で移動、泊。
【3日目:9/16】江差線非電化区間に乗車。木古内駅にて解散。
今回の記事では、夏旅行の詳細についてご紹介をいたします!
1日目(9/14・秋田集合・五能線乗車)3>
ことしの夏旅行の集合は9月14日、秋田駅13:00となりました。13時に近づくにつれ会員が続々とホームに集結。快速「リゾートしらかみ」に乗り込みます。快速「リゾートしらかみ」は海沿いの風光明媚な景色の広がる五能線を走る観光列車で、この日は三連休初日ということもあり、かなりの乗車率でした。(そのため、座席は景色の良い海側が取れず山側になってしまいました・・・残念!)
秋田から北上し、能代を過ぎて五能線内に入ると、いよいよ景色の良い車窓が広がってきます。「リゾートしらかみ」では、景色の良い区間で徐行運転を行うため、会員一同で雄大な日本海の景色を堪能。長時間の乗車となりましたが飽きることなく過ごせました。
五所川原で「リゾートしらかみ」から下車し、今回の宿を目指します。
今回の宿は夏旅行担当氏の趣味もあり、なんと最寄駅が秘境駅・津軽鉄道の毘沙門駅!
普通列車でも停車しない列車のある駅に降り立つ頃にはもう日が暮れており、まさに「秘境」といった感じを醸し出していました…。
↑到着した直後の毘沙門駅。実際はもっと真っ暗で不気味な雰囲気が漂っていました。
毘沙門駅からは暗い道を歩いて今晩の宿「グリーンバイオ村」へ向かいました。
「グリーンバイオ村」には宿泊者向けのコテージが数棟あり、今回はそこを借りて宿泊することとなりましたが、テレビやエアコンなど生活に困らない設備が完備されている上に食事に必要な食器類などもレンタルできるため、大人数でかなりお得に宿泊できました。
宿に到着してもまだまだやることはいっぱいあります。「グリーンバイオ村」では素泊まりのため、夕飯を作る必要があります。今回はあらかじめ必要な材料をチルドゆうパックで埼玉から郵送するなど工夫をしながら食料調達を円滑に進め、当日は下宿組を中心とした皆様でカレー作りを進めていただきました。(宿の事務所が坂の下のため、郵送した食材の運びだしがなかなか大変でした…)
そしてついに埼大鐵研オリジナル夏旅行カレーが完成し、皆で夕食!ドタバタした1日目でしたがやっとゆっくりできる時間が訪れました。
夕食の時間では会員それぞれが秋田までどのようなルートで来たのかのルート発表会など、いろいろな”鐵”話で盛り上がり楽しい時間を過ごすことが出来ました!夕食後も一部有志で宴会を進め、最終的に就寝したのは1時過ぎ。果たして翌日は起きていられるのか…
↑このころよりフラグが立ち始めていたのでこの日は会員一同天気予報に夢中。まさかあんな展開になろうとは…。
2日目(9/15・竜飛岬・函館)3>
「津軽鉄道の全線乗りつぶしをしたい」という方がいらっしゃったこともあり、この日は「津軽鉄道全線乗車コース」と「ゆっくり出発コース」の2手に分かれて出発。(Web担は遅くまで起きていたので「ゆっくり出発コース」にしました。全線乗車された方はかの”ストーブ列車”が見れたそうで羨ましいです。)
まず、朝起きて雨が降っていないことに安心するも束の間、チェックアウトを終えて宿を出発すると雨脚が強くなり一気に大雨に。台風の接近を予感させます。この日は本州の最果てである竜飛岬を見学し北海道へ向かう行程となっていたので、まずは津軽鉄道で五所川原駅に戻り、新青森駅を目指します。
新青森駅では次の列車までしばしの休息。その間にも寝台特急「あけぼの」や、1編成のみの存在である785系電車のスーパー白鳥号などいろいろな車両の見物ができました。
新青森駅からは「リゾートしらかみ」と似た観光列車である「リゾートあすなろ竜飛」号に乗車。こちらは「リゾートしらかみ」とは異なり、最新型のハイブリット車両が用いられており、ディーゼルカーにもかかわらずあたかも電車のような乗り心地でした。他にも車内では津軽三味線の生ライブが行われたりと三厩まで会員一同飽きずに楽しむことができました。(Web担は「リゾートあすなろ」車内では眠気がピークでウトウト。。。)
三厩駅からは「外ヶ浜バス」に乗り継いでいよいよ本州の最果て、竜飛岬へと移動します。
しかしこのバス、なかなかの高加速、高減速でカーブが続く道でもグイグイ加速して走っていきます。
ふだんの埼大バスに慣れている会員一同は終始びっくり…(^^;
バスに揺られ、終点の竜飛岬へ到着すると、目の前で「津軽海峡冬景色」の記念碑がお出迎え。この記念碑はただ歌詞が刻まれたものではなく中央の赤いボタンを押すと「津軽海峡冬景色」の2番が超大音量で流れる優れもの。今回はここで集合写真を撮影しました。
集合写真撮影後は帰りのバスまで自由行動。竜飛岬や階段国道、近接する青函トンネル記念館の見学や温泉行など会員それぞれで思い思いに楽しみました。
↑本州の最果て、竜飛岬!
↑もう一つのみどころ。「階段国道」全国的に珍しい車の走れない国道です。
その後、バスの来る時間となったためバス停に戻り、行きと同じくバスに揺られ、三厩駅に向かいます…
↑三厩駅からは17時43分発の蟹田行で蟹田駅へ戻ります。実はこの列車、三厩駅の終電となっています。終電がこれだけ早いというのも珍しいものです。
↑雨の三厩駅にたたずむ津軽線の列車。ローカル線に来た感じがします。
↑津軽線の最終電車で蟹田駅にたどり着くころにはもうあたりは真っ暗。ここで食料を調達し夕食としている会員の方もいました。
蟹田駅からは特急「スーパー白鳥」号に乗り継ぎ、今回の宿泊地函館を目指します。青函トンネルのある津軽海峡線蟹田~木古内駅間では普通列車が運行されていないため乗車券のみで特急列車に乗車できる特例が認められています。今回はこの特例を利用し、特急列車で青函トンネルをまたぎ北海道入りしました。
↑青函トンネルの通過を示す案内。ちなみに乗車した特急「スーパー白鳥」は一日に数本しか列車の止まらない知内駅に止まる便。列車到達難易度の高い駅として知られるこの駅も2013年度いっぱいで廃止となるようです。
青函トンネルを超え、木古内で「スーパー白鳥」から下車。木古内からは普通列車で1時間ほどかけて函館駅へ。この頃には夜もふけ21時。会員一同大分疲れがたまっていました…。
函館駅到着後は夕食調達組と先に宿へ向かう組へ分かれて市電に乗車し、五稜郭公園駅近辺のユースホステル(?)へ。会員ごとに部屋割りを行い数部屋に分かれて就寝となりました。天気予報をチェックすると心配だった台風も東へそれるとの予報。ホッと安心しながらの休息となりました。
オーナーさんが気さくな方で函館の観光名所の話をしていると午前1時。結局寝不足は解消されずに夏旅行は波乱の3日目へ…。
3日目(9/16・江差線、そして…)3>
3日目は江差線のうち、非電化となっている木古内~江差駅間に乗車することとなっていました。この区間は来年度での廃線が予定されており、この区間の乗り収めは今回の夏旅行のメインイベントの1つとも言えるでしょう。
朝は函館駅出発組・五稜郭駅出発組(タクシー利用)の2手に分かれて出発。心配だった天気も曇~小雨程度で一安心です。いったんは分かれての出発となりましたが、函館駅発の江差線江差行車内で再び合流となりました。
昨晩通った道を再び通り、江差行の普通列車は木古内へ。3連休であることから車内は他の乗り収めの鉄道ファンも多く、そこそこの混雑で廃止区間(木古内~江差間)に入っていきます。
函館出発時には曇りだった天気はこの頃から悪化の一途。小雨だった雨も段々と雨脚を増し、「きのうの天気予報とは何だったのか」と言わんばかりの台風の接近を予感させる雨へと変わっていきます。そして事態は予期せぬ展開へと変貌していくこととなりました。
江差線の廃止区間の中ほど、湯ノ岱駅に列車が到着すると車掌より「この先雨のため運転中止」との発表。
終点の江差駅までは代行バス輸送となり運転再開の目途は一切たっていないとのことで、まさかの展開に会員一同唖然。これ以上先に進むのは帰りの面で得策ではないため、やむを得ず湯ノ岱駅にて対向列車に乗り換え木古内方面へ折り返すこととなりました。しかし、折り返しの間のわずかな時間ではありましたが、廃止となる湯ノ岱駅の駅施設については見学することができました。
↑廃止になる湯ノ岱駅の駅舎と運転中止となった函館駅からの江差行列車。
本来では「終点の江差駅まで乗車した後に木古内駅まで折り返して夏旅行終了・解散」との予定であったため、少し早い時間ではありましたが湯ノ岱からの折り返し列車内で夏旅行担当より挨拶があり、木古内駅にて正式に解散、埼玉大学鐵道研究部の2013年の夏旅行共通行程は波乱の中での終了となりました。
ここからは各自会員1人1人が行程を立て、東京・埼玉まで戻っていくこととなりますが、ここでさらに事態は波乱の展開へ…。
台風の影響による江差線の運休に引き続き、北海道方面の夜行列車各種(急行「はまなす」・寝台特急「北斗星」など)の運休が発表。その後、本州と北海道を結ぶ津軽海峡線の夜までの運休が正式発表。多くの会員は夜行列車を利用したり津軽海峡線で本州へ戻ることを予定していたため、会員の多くの行程が解散後に破綻する事態に。
3連休の最終日であるため、函館駅ではみどりの窓口に長蛇の列が発生し夜遅くまで大混雑。当日夜には運転を再開しましたが、ダイヤ乱れは続き長蛇の列は夜遅くまで消えることがありませんでした。
↑16日15時頃の函館駅の様子。改札外コンコースも列に並ぶ人で阿鼻叫喚…
この影響により、新たにホテルや高速バスを手配することとなったり、中には仮設の列車休憩所の中で過ごすこととなった会員も多く発生しました。また、翌日以降も寝台特急「北斗星」が、17日にIGRいわて銀河鉄道線内での台風による地上設備故障により、19日に大沼公園付近での貨物列車脱線事故によりそれぞれ運休となり、当方web担当を含む数人の会員が帰宅に難儀することとなりました。
今回の夏旅行は偶然と台風と被ってしまい、例年に比べ、イレギュラー・ハプニングの連続となってしまいましたが、会員同志で共同生活を送る機会は貴重なものとなり、会員全員で楽しんで実施することができました。
新学期明けかつ「むつめ祭」に向けた業務が重なっているため、やや駄文気味となってしまいましたが、当会の夏旅行の雰囲気をつかんでいただけたら幸いであります。2013年秋のイベントである「第64回むつめ祭」・「武蔵浦和コミュニティセンター祭り」においても、今回の夏旅行のレポートを掲載した会報「空転防止」の配布と、会場展示を実施する予定です。
最後まで記事をご覧くださいましてありがとうございました!
さて、埼大鐵研の近況についてですが、後期に入り新たな企画が続々と始動中です!次回の記事は、2013年秋のイベントである「第64回むつめ祭」・「武蔵浦和コミュニティセンター祭り」のご案内となると思います!(内容調整の関係上「続々始動中!」な活動の方の報告が先になるかもしれませんが…。)ご期待ください!